メタボリックシンドローム対策に「アディポネクチンを増やす」

アディポネクチンを増やすには、内臓脂肪を減らすことが重要です。 そのためには、週2回以上定期的に運動する(週に90分の速歩等)ことや 緑茶を常飲する、大豆食品を多食する、食物繊維の多い野菜を摂るなど、生活習慣のちょっとした改善が有効です。
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■アディポネクチンを増やすには?

アディポネクチンは体内で増やせる
体重のわずか5%減でアディポネクチンは増える

癌や糖尿病、心筋梗塞といった重大な病気を防ぎ健康長寿を実現するためには、長寿ホルモン「アディポネクチン」 を増やすことが重要となります。これまでの研究で、アディポネクチンは、内臓脂肪を減らせば簡単に増えることが わかっています。中年以降になると、メタボ腹とも呼ばれる内臓脂肪型肥満になりやすくなります。 実は、脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンの量は、内臓脂肪の量に反比例することが確認されているのです。 つまり、内臓脂肪がたまると血液中のアディポネクチンの量が減るというわけです。 血液中のアディポネクチンの量を増やすためには、まず内臓脂肪を減らすことを心がけましょう。

そのためにはまず、腹八分の食事や適度な運動を心がけて、体重を今より5%減らすことが肝心です。 例えば、体重80kgの人であれば4kg、体重60kgの人なら3kg減量するだけでも、 アディポネクチンを確実に増やすことができるのです。これなら、やる気になれば減量可能なはずです。 ある調査によると、体重が平均6kg減るとアディポネクチンが40%増えることがわかっています。 同時に、高い血圧・血糖値・中性脂肪値も、どんどん改善されていきます。

次に、アディポネクチンを増やす食品をしっかり摂ること。アディポネクチンを増やす食品は、いくつも見つかっています。 例えば、緑黄色野菜に多い「食物繊維」、青背の魚に豊富な「EPA」には、アディポネクチンを増やす働きのあることが 確認されています。また、ミネラルの一種である「マグネシウム」を多くとっている人は、血液中にアディポネクチンの 多いことが、米国の栄養調査でわかっています。マグネシウムは玄米やヒジキ、カキといった食品に比較的多く 含まれています。


●アディポネクチンを増やす@「定期的な運動」

短時間の運動でも積み重ねが重要

アディポネクチンを増やすには、内臓脂肪を減らす運動が非常に有効です。 実際に、週2回以上、運動を定期的にしている人には、「低アディポネクチン血症」が少ない、というデータもあります。 世の中が便利になるにつれて、日常生活で体を動かす機会がどんどん失われてきています。 このような環境の中で内臓脂肪を減らしてアディポネクチンを増やすには、意識して体をよく動かす必要があります。

アディポネクチンを増やす運動としてお勧めなのは「週90分の速歩」です。 週2回以上、定期的に運動している人は、していない人に比べて血液中のアディポネクチンが多いという報告があります。 ただし、強い運動から始めるのは禁物です。特にメタボリックシンドロームの人は、すでに動脈硬化の可能性があるので、 狭心症などを起こす恐れがあります。また、強い運動は長続きせず、膝や腰を傷める恐れもあります。 最適なのは早足歩きです。ふだんより大またで少し歩くだけで立派な運動になります。 その場合も、1日1万歩などという大きな目標を掲げなくても大丈夫です。早足で1回10分歩くことを続ければ、 アディポネクチンが増えるといわれています。早足歩きを1回10分、合計で週90分になればアディポネクチンは 必ず増えてきます。

【関連サイト】  『ウォーキング』


●アディポネクチンを増やすA「食生活改善」

杜仲茶、緑茶豆腐、リンゴ、トマト、キウィなどを摂るとよい

緑黄色野菜や海藻に豊富な食物繊維、青背の魚に多いEPAには、すでにアディポネクチンを増やす作用が認められています。 また、玄米やアオノリ、ヒジキ、ソバ、カキに多いマグネシウムというミネラル(無機栄養素)を多く摂っている人は、 血液中にアディポネクチンの量が多いことが米国の研究で明らかになっています。 さらに、日本の緑茶や杜仲茶にもアディポネクチンを増やす有効成分が含まれているので、 これらも積極的に飲むといいでしょう。

▼杜仲茶
『杜仲茶』は、長寿ホルモン「アディポネクチン」を増やす力が強いことから、 今、学会で注目されている健康食品で、メタボリックシンドロームや高血圧退治に鋭い効果があるといわれています。 杜仲茶をラットに与えたらアディポネクチンが有意に増えたという日本薬学会での発表があり、 1日に約1リットルを目安に飲むといいようです。
【関連項目】:『杜仲茶』

▼緑茶
緑茶には、長寿ホルモン(アディポネクチン)を増やす効果があるとされています。 静岡県掛川市立総合病院の臨床研究で、20人の協力者に1日6gの粉末緑茶(お茶にすると20杯分) を1ヶ月摂ってもらったところ、アディポネクチンが平均20%も増加したと報告されています。 長寿ホルモン(アディポネクチン)は、メタボリック症候群・高血圧・高血糖・脂質異常などの生活習慣病を改善し、 心筋梗塞・脳梗塞・癌を予防するとされています。緑茶は1日に約1リットルを目安に飲むといいようです。
【関連項目】:『緑茶』

▼ユーグレナ
ユーグレナには、アディポネクチンの分泌を増やす働きがあることが、最近の研究でわかってきました。
【関連項目】:『ユーグレナ』

▼大豆食品
アディポネクチンを増やす食品の中でも、最も身近で効果が大きいと考えられる食品は「大豆」です。 大豆の主成分である大豆たんぱくには、「βコングリシニン」という有効成分が豊富に含まれています。 このβコングリシニンに、アディポネクチンを増やす効果のあることが肥満学会で発表され、 大きな注目を集めているのです。その報告によれば、メタボリック症候群の人にβ-コングリシニンを2〜3ヶ月 食べてもらったら、アディポネクチンの量が増加したとのことです。 現段階では、β-コングリシニンがどういう仕組みでアディポネクチンを増やすかについては、 まだ完全に明らかになっているわけではありません。しかし、β-コングリシニンに過剰な内臓脂肪を減らして、 高い中性脂肪値を下げる働きのあることは、すでにいくつかの実験でも確認されています。 アディポネクチンをふやす効果を期待するなら、毎日半丁を目安に豆腐を食べるとよいでしょう。
【関連項目】:『大豆食品』

▼ビール酵母・米ぬか・ウコン配合物
「ビール酵母・米ぬか・ウコン」を同時に摂れば、 アディポネクチンを劇的に増やす効果があることがわかりました。 ビール酵母の細胞壁に含まれる植物ステロールは、肥大化した内臓脂肪細胞を元の大きさに戻す働きがあり、 米ぬかに含まれるγ-オリザノールという成分は、内臓脂肪が肥大化するのを防ぎ、 ウコンには、強力な抗酸化物質であるアントシアニンが豊富に含まれています。
【関連項目】:『ビール酵母・米ぬか・ウコン配合物』

▼マグネシウム
にがりなどに含まれるマグネシウムも、インスリン抵抗性(インスリンの効きが悪くなる状態) を改善するといわれています。これは、マグネシウムがアディポネクチンを増やす結果でしょう。 大豆とにがりを一挙に摂れる「豆腐」は、アディポネクチンを増やす特効食ということができます。 1日半丁くらいを目安に毎日食べるとよいでしょう。
【関連項目】:『マグネシウム』

▼食物繊維、EPA
緑黄色野菜や海藻に多い食物繊維、青魚に多いEPA、少量のアルコール類にも、 アディポネクチンを増やす働きが認められています。 メタボリックシンドロームの人はこれらの食品が不足しがちなので、意識して摂るようにしてください。
【関連項目】:  『食物繊維』 / 『EPA』 / 『亜麻仁(アマニ)油』

▼オスモチン
低アディポネクチン血症の人は、アディポネクチンに似た働きをする「オスモチン」の豊富な食品を 積極的に摂るとよいでしょう。オスモチンという植物タンパクの一部は、分子構造がアディポネクチンの一部と 非常に似ているため、アディポネクチンとよく似た働きをしてくれるのです。 内臓脂肪を減らしてもアディポネクチンが増えない人、遺伝的に少ない人は、リンゴ、サクランボ、ブドウ、 キウィ、トマト、ピーマン、トウモロコシを積極的に摂り、オスモチンを補うことが勧められます。 トマトやりんごなら1日1個、ピーマンなら3個、サクランボやブドウなら片手1杯くらいの量を摂るのが適量です。

▼メロンエキス
『メロン』に含まれている「ククミシン」は、 血液の凝固を遅らせる働き、つまり抗血栓作用が極めて強力で、 高い血圧を下げるだけたり、血液中の悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす働きがあります。 また、メロンには、中性脂肪値を低下させたり、長寿ホルモンのアディポネクチンを増やす働きもあります。
【関連項目】  『メロンエキス』

▼その他
羅漢果、シメジ、ライ麦、月桃、シラカバ、キク、ウコン
『アディポネクチンのサプリメント』
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